普段なかなか知ることのできない結婚相談所の姿。 どんな方がやっているのか、カウンセラーはどんな方なのか。気になる方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。 そこで今回は東京都の港区にあるプラチナマリアージュの代表カウンセラーの神津先生にお話をお伺いしてきました。 個人結婚相談所について気になっている方必見の記事です!
目次
代表カウンセラー紹介
なぜ結婚相談所を始めたのか
ー神津先生がなぜ結婚相談所を始めたのかを教えてください。
実は自分自身があまり結婚願望がありませんでした。
いざ結婚してみたら、すごく楽しかったんですね。
人としても、少しだけ成長を感じ、結婚っていいなと感じたのが一番最初のきっかけでした。
結婚後、独身の後輩や知り合いを自宅にお招きする事がありました。
すると、それまであまり結婚を意識していなかった子たちが「結婚したくなりました」と言い始め、「誰か紹介してください」と言われることが多くなったのですが、自分の知り合いでは限りがあり、こういう方たちにお相手をご紹介できたらいいのに・・・と思っていました。
その後、希望退職をしたことを転機に人の幸せにつながるような仕事がしたいと思ったのがはじまりでした。
後で気が付いたことですが、昔、祖母が地域のボランティアで仲人をしていました。
子どもながらに家で週末になるとお見合いをされていたのを覚えています。
今でも実家に帰ると、祖母がお世話をした方たちがご挨拶にいらっしゃるのを見ると、そこに祖母の軌跡が残っているということが嬉しく思います。
私自身、よく恋愛の悩み相談にのったり、仲を取り持つことが多かったので、この仕事にはなんらかのご縁があったのかもしれませんね。
相談所として大切にしていること・ストロングポイント
ープラチナマリアージュが大切にしていることを教えてください。
『ご縁』を大切にしています。
婚活のはじめのご縁は仲人との出逢いです。
先程、お話したように人の幸せに繋がる仕事と言っても全く知識もなかったので大手結婚情報サービス会社にアドバイザーとして入ったのですが、入会営業が主な仕事でご縁あってご入会された方のお世話をすることはありませんでした。
業界のノウハウは身につけることはできましたが、これでご縁を繋ぐことができるのだろうかと思ったことを覚えています。
私がしたかったことは自分とご縁があった方のご縁を繋ぐためのお世話だったのです。
その時、個人結婚相談所であれば自分のカラーでご入会からご成婚までお世話をすることができることがわかりました。
その後、高い成婚率をほこるカリスマ仲人さんとの出逢いがあり、たくさんのサポートとアドバイスをいただき、個人結婚相談所を開業しました。
少数制でしっかりお一人お一人のお世話をし、成婚まで導くことを大切にしています。
大手の相談所が大学病院、総合病院だとしたら、私はその方のことを把握できる町のかかりつけのお医者様、家庭医のようでありたいと思っています。
カウンセリングに力を入れ、過去のご経験、価値観など伺うこと、また定期的にもアドバイスをすることを心掛けています。
ご成婚された方とは今でもお付き合いがあります。
もちろんご結婚後も相談にものりますし、ご紹介をいただくこともあります。
ご結婚後もお付き合いをさせていただけるというのは個人結婚相談所ならではであり、何よりの宝物です。
現在、婚活業界ではインターネットを介してのお見合いが主流になっていますが、システムは素晴らしいのでもちろん利用しておりますし、否定するつもりもありませんが、昔ながらの仲人のようなアナログな独自のネットワークでの個別のご紹介、小規模のパーティ―も大切にしています。
良い仲人さんの下には良い会員さんがいらっしゃるので仲人さんとのご縁も大切です。
ご縁はご縁を繋いでいくのだと思います。
将来どのような結婚相談所にしたいかお聞かせください
ー神津先生がプラチナマリアージュを将来どのような相談所にしたいのかをお聞かせください。
「結婚は楽しい」を多くの方に感じていただきたいです。結婚はゴールではなくスタートだと思います。
家庭を作っていくというのはそこにはまた別の課題がありますし、この人だと思って決めた人と簡単に離婚をしてほしくありません。
必要であれば、結婚から先のサポートもしたいと思っています。
「ご縁」と「笑顔」があれば大抵のものはうまくいくと私は思っています。
笑顔はよいご縁を引き寄せ、幸せを引き寄せます。
もちろん婚活中も笑顔が大事ですし、結婚後も笑顔が大事です。
女性が笑顔でいると、男性は幸せな気持ちになりませんか?
逆に女性が暗い顔をしていると、男性もなぜか気持ちが暗くなってしまいます。
どんなことがあっても、「ま、いっか」と笑顔でいられる妻がいると家庭は明るく、幸せになるのではないでしょうか?
そのような家庭を作るサポートとして、私は「愛され妻カウンセラー」という資格を持っているので、ご縁をつなぐと同時に笑顔でいる妻、そして笑顔でいる妻にしてくれる夫を育てたいなと思っています。
社会の一番の原点は「家族」だと思っています。
性善説かもしれませんが、ご両親がニコニコしてれば、子供も幸せですし、幸せな家族が増えていけば世の中が良くなっていくのかなと思います。
そのためにどのようなことに取り組んでいるのか教えてください
ー会員さんと接するときに気を付けていることはありますか?
私自身が笑顔で接すること。そして笑顔を引き出すこと。
『一緒に頑張る』というスタンスはどの方でもどのような時でも変えません。
婚活は孤独な活動になってしまいがちなので、寄り添いつつ、その方の性格、タイミングなどその時々に合わせた距離間も大切にしています。
親、兄弟、友人でもないけれど、客観視できる位の近い関係で厳しいことも伝えられ、優しい言葉もかけられる距離で見守っていたいと思っています。
印象的だったエピソード
ー印象的だったエピソードを教えてください。
その方は30代前半の女性で4歳の息子さんがいらっしゃいました。
お若い方で小さいお子さんがいらっしゃるというのは、初めてでしたので案じましたが、お話を伺うと謙虚で素直で笑顔が素敵な方でした。
他の相談所で断られたという話を聞いて、『私がご縁を繋ごう!』という想いと何より息子さんと一緒に幸せになってほしいと思い、お受けいたしました。
謙虚で素直な方そして笑顔を忘れない方には必ず良いご縁があると思っています。
但し、ママ業をしてきた彼女にはやはりある程度の気持ちの切り替えと努力は必要でした。
アドバイスをしっかり受け入れ、活動開始をするまでダイエット等4ヶ月間しっかり準備をして長期戦を覚悟で始動。が、予想通りお断りが続きました。
それでも彼女は前向きに活動を続けていると1ヶ月経った位に立て続けにお見合いが3つ成立しました。
「夢みたいです!」と言う彼女に「頑張って準備してきた結果ね。お見合いは笑顔で!」と送り出しました。
すると3人共から交際希望をいただき、2人目の方から初めてのデートで真剣交際のお申込みをいただくというびっくりの展開。
お相手の仲人さんも驚かれて「うちの男性が真剣交際を申し込んでOKをいただいたようですが、本当ですか?」と聞かれました。(笑)
男性は30代の初婚の男性だったので仲人同士も心配しましたが、後でわかったことは、男性はお見合いの際、彼女のキラキラした笑顔に惹かれ、お見合い直後にご両親に子供のいる人と付き合ってもいいかと確認し、許可をもらっていたのです。
その後も息子さんとの対面、ご両親とのお顔合わせ等、心配をよそにとても順調に進み、特に初めて息子さんとお会いした時の息子さんの感想を「何が一番楽しかった?」と尋ねたら4歳の息子さんが「3人でいられたことが一番楽しかった!」と答えたことを聞いて思わず、お相手の仲人さんと笑い泣きをしました。
そして3ヶ月ぴったりでプロポーズをいただき、成婚退会をされました。
つい最近、彼女から連絡があり、「活動を始めた日が私にとっての記念日なので1年後のその日に入籍します。」という嬉しい連絡がありました。
アドバイスを素直に受け入れ、笑顔でご縁を引き寄せた彼女から改めてご縁と笑顔の大切さを感じました。
他にも印象に残るエピソードはたくさんあります。
お一人お一人が印象に残るご成婚なので。
私の場合はご成婚されたら、必ずお二人でいらしていただくのですが、その時の女性が本当に輝いていてかわいい。男性はどことなく頼もしくなっている。
初めて面談にいらしたことを覚えていますので、その時と比べると別人のようで、こちらまで笑顔になってしまうあの瞬間が大好きです。
婚活は辛いこともありますが、辛いことも無駄ではなく、これからの力になるようなサポートをしていきたいですね。
婚活をしている・検討している方に一言
ー婚活をされている方、また検討されている方にメッセージをお願いします。
現在は、男性も女性も結婚をするかしないかだけでなく色々な選択肢があり迷ってしまうこともあると思います。
それでも一人よりふたりはより楽しいということです。
もちろん楽しいだけではなく大変なこともありますが、結婚は人として成長できる場でもあると感じます。
長い人生、結婚という道を選んでみてもいいのかと思います。
動いてみて初めて見えてくることもあります。
最後にお伝えしたいのは、思っているよりも『結婚は楽しい』そして『笑顔がご縁を引き寄せる』ということ。
一人よりふたり。結婚の幸せを多くの人にお伝えできれば嬉しく思います。
一歩踏み出すことで1年後のあなたは必ず変わっています。
取材を終えて
婚活もIT化が進み、お相手検索もすべて家にいながらインターネットでできる。
そんな時代に現代はなりました。
しかし、ネット上のプロフィールではわからないその人の性格、考え方、細かな特徴。
そのような部分が結婚において最も重要ではないかと私は数々の仲人さんとお話をするなかで思っていました。
神津先生はその部分に着目された方の一人で、仲のいい仲人同士の紹介という取り組みもプロフィールに見えない会員さんの魅力を伝える活動の一環なのではないかと思います。
あえて、時代に逆行することで会員さんの本質的なよさを伝え、成婚に導く。
「いい仲人さんのもとには、いい会員さんがいる」と取材中おっしゃられていたのも、仲人さんたちと会ってきた自分にはなんとなくわかる気がしました。
婚活はつらいときもあるということを認めたうえで、「笑顔」でいることの大切さを説く神津先生。
「笑う門には福来る」この言葉が神津先生にはぴったりだと、取材中笑顔で話される先生を見て、私は思いました。
あなたのネットのプロフィールでは表せないいいところを見つけ出し、笑顔で婚活をともに戦ってくれる神津先生は、結婚をしたい方に絶対紹介したい仲人さんの1人であると感じた取材でした。
取材にご協力いただきました神津先生、本当にありがとうございました!
2001年 エネルギー商社退社
2002年 大手結婚情報サービス会社に転職
2010年 独立。結婚相談サロン「フィーロ・ロッソ高輪」を開業
2014年 「Platine Mariage(プラチナマリアージュ)」に社名変更
■資格
カラーアナリスト
愛され妻カウンセラー
■所属
日本結婚相談所連盟(IBJ)
日本仲人連盟(NNR)
良縁ネット
仲人ネットコム