再婚の時期によってその後の生活は大きく変わるもの。どの時期に再婚するとどんな変化があるのか、「自分の生活」と「子供」に合わせて解説します。また法的に女性の再婚できない時期に関しても紹介します。
目次
再婚時期はいつがいい?
再婚の時期をいつにするかによって、その後の生活は大きく変わります。
自分の生活に合わせた再婚の時期がよいのか、子供に合わせた再婚の時期がよいのか、迷うこともあります。
どんな変化があるのか、どう乗り越えていけるのかよく考えて決めましょう。
自分の生活に合わせた再婚の時期
自分の生活に合わせるので、比較的どんな変化があり、どういった生活になるのか想像しやすいです。
よくあるタイミングは、「好きな相手ができた時」、「気持ちの整理が出来た時」、「パートナーが欲しいと感じた時」、「老後の生活が心配になった時」などです。
うまくそのタイミングで良い人がいて、お相手も再婚に前向きであれば、進めましょう。
タイミングを優先するあまり、合わない人を選んでしまっては、無駄になってしまいます。
本当にその人で良いのかは、よく見極め、幸せな生活が送れると思える人と再婚しましょう。
好きな相手ができた時
離婚をして嫌な思いもたくさんし、大変なこともあったので、もう一人で生きていこうと思ったが好きな人が出来てしまった、ということもあります。
戸惑うこともあるかもしれませんが、好きな人ができることは、悪い事ではありません。
離婚で経験したことを糧にして、次はどう問題を回避するかを前向きに考えましょう。
気持ちが追い付かない場合は、焦らずゆっくりと進めましょう。
好きな人ができた時に、自然に再婚へ進むとスムーズです。
気持ちの整理ができた時
離婚後、気持ちの整理ができた時に再婚すると、スッキリとした気分で新しい生活を迎えられます。
気持ちの整理が出来ていることから、前回の反省点も活かせますし、前向きで明るい気持ちになっています。
お相手も、前向きで明るい相手と過ごす生活は、穏やかで幸せな毎日だと感じて、明るい気持ちを返してくれるでしょう。
二人ともが良い気持ちで毎日を過ごせることは、とても幸せです。
気持ちの整理がついておらず、いつまでも過去を引きずっていては、そんな生活はできません。
パートナーが欲しいと感じた時
離婚をしてずっと一人でいると、寂しいと感じるようになります。
パートナーが欲しいと感じた時期に再婚すると、心の隙間が埋まったような気持ちになります。
お相手の存在が心強く感じられますし、頼りになるパートナーがいる事で、とても安心します。
自分の心が満たされているので、お相手にも広い心で接することができます。
お相手も、受け止めてもらっている、と感じると心地よいものです。
パートナーが欲しいからといっても、また失敗することのないよう、焦らず進めましょう。
老後の生活が心配になったとき
年を取って一人でいると、老後の生活が心配になってきます。
一人で気楽に過ごせているうちは良いのですが、年を取るとそうはいかなくなります。
体調も悪くなりますし、若いころのように無理はできません。
病気で倒れてしまった時に、誰が気付いて助けてくれるのか心配です。
自治体でも高齢者を見守るサービスはありますが、あくまでも高齢者向けです。
サービスを利用するほど体調の悪い人と再婚してくれる人は少ないでしょう。
健康なうちに、お互い助け合えるパートナーを見つけることは大切です。
子供に合わせた再婚する時期
再婚する時期を子供に合わせた場合は、4つくらいに分かれると思います。
「子供が0歳~物心つくまでの時」、「子供が物心ついてから小学生の時」、「子供が小学生~高校生の時」、「子供が成人してから」の4つの時期です。
それぞれの時期でいろいろなメリットやデメリットが出てくると思います。
子供の気持ちが一番大切ですので、よく話し合い必要なことは説明して、子供に寄り添いながら焦らずに、子供にとって一番よい時期を選びましょう。
子供が0歳~物心つくまでの時
子供に元夫の記憶がないことから、新しいお相手とも馴染みやすいでしょう。
お相手も、小さな時期から子育てを経験することで、子供を実子のように愛着をもって可愛がってくれます。
小さな子供を一人で育てていくことは、大変なことです。
この時期に再婚できれば、とても心強い味方ができることになります。
お相手にもよりますが、一人であれば働かなければ生活できなかった場合でも、二人になれば、専業主婦として子供の成長を見守ることができるようになります。
子供が物心ついてから小学生の時
子供が物心ついてからですと、元夫のことも覚えています。新しいお相手に懐くかどうか、慎重に見つめましょう。
子供が嫌がる場合や、気持ちの整理がつかないようであれば、焦らずに待ちましょう。
子供優先に考えて、子供も受け入れてくれるように、よく話し合います。
お相手の気持ちも大切です。子供に愛情を持って接してくれているか、再婚後も可愛がってくれそうかを見極めましょう。
子供の事をあまり大切にしてくれないような様子があれば、考えなおしましょう。
子供が小学生~高校生の時
子供は多感な時期でもあります。一番変化の激しい時です。慎重に進めましょう。
子供からすると自分の母親から女性の部分が見えてしまい、複雑な心境になります。
話せば分かる年齢ですので、相談のような形から入ってみましょう。
15歳以上は養子縁組をするかどうか、子供が決めることができます。子供の気持ちを尊重しましょう。
旧姓を名乗っている場合は、学校が変わるタイミングで、新しい姓を名乗るようにしても良いでしょう。
その場合も、子供の気持ちをよく確認してください。
子供が成人してから
子供が成人してからの再婚ですと、事前に子供と相談することもできますし、子供もある程度人生経験も積んできましたから、理解してくれることもあります。
理解してくれなく、家を出て行ってしまうこともあるかもしれませんが、どちらを選ぶかは自分次第です。
どちらも選べない場合は、再婚を先延ばししてでも、子供とよく話し合って、理解してもらいましょう。
成人しているので、養育費等で揉める心配もありませんし、子供にお金がかかることもありません。
女性は離婚直後に再婚できない
男性には制限はありませんが、女性には離婚直後に再婚してはいけないという法律がありますので、基本的には再婚することはできません。
これは、もし妊娠していた場合に子供の父親が誰か、という問題があるためです。
その期間は、以前は半年でしたが、民法改正により100日に短縮されました。
この法律は子供の親が誰か分からなくなることを防ぐためのものですので、妊娠していないことが証明できれば、例外として再婚できるように、日数短縮と同時に改正されました。
離婚後100日は再婚できない
これは、妊娠していた場合に子供の父親が誰か、という問題があるため、「再婚禁止期間」というものが定められているためです。
100日ある理由は、民法上で「離婚後300日以内に生まれた子は前夫の子」、「結婚後200日を過ぎて生まれた子は現夫の子」と定めているためです。
すぐに再婚してしまうと、「200日後に生まれた子」がどちらにも該当してしまうからです。
以前の法律では半年でしたが、「過剰な制約で違憲」と判断されたため、100日となりました。
例外もある
子供の親が誰だか分からなくなると困ることから出来た法律ですので、例外もあります。
あきらかに妊娠が無理な場合や、女性が妊娠していないことを証明できる場合は、すぐに再婚できるようになりました。
その他にも例外はいろいろとあります。
「前の夫との再婚」や「夫の失踪宣告により婚姻が解消した場合」、「夫の生死が三年以上不明のために、裁判離婚した場合」、「妊娠する可能性のない高齢者の再婚」などもすぐに再婚できます。
再婚の時期のまとめ
再婚する時期によっていろいろと変わってきます。
自分の生活に合わせた再婚では、自分への影響が大きくなりますが、子供の生活に合わせた再婚では、子供への影響が大きくなります。
自分の都合ですので、自分への影響は良いとしても、子供には辛い思いをさせてはいけません。
子供がいる場合は、子供を優先に考えましょう。