離婚して少し落ち着くと、「このまま生涯独身でいいのか」と悩む方は多いと思います。初婚と再婚ではどのようなことが違うのか、また再婚する際の注意点をまとめてみました。
目次
離婚してもまた再婚したい!
離婚後すぐに再婚したい、という気持ちにはなれないかもしれませんが、時間が経つにつれ、家族がほしい、幸せになりたい、という気持ちが出てきます。
自分の気持ちの変化や、周りの環境の変化によって、現状に満足できなくなるからです。
再婚したい!という気持ちが強くなると、一歩踏み出せます。
初婚と再婚 どこが違うの?
初婚と再婚の違いは、結婚に至るまでの期間が早いこと、お相手の親や親族への配慮が必要になること、お相手の経済的負担を担う可能性があることなどです。
初婚であれば、問題なくスムーズに進むことも、再婚となるとうまく行かないことも多くあります。
①結婚に至るまでの期間が早い
再婚の人は、離婚を経験して、結婚生活で何が一番大切なのか学んだことから、お相手を選ぶ基準がすでに出来ています。
失敗した経験から、良い人そうに思えても、結婚すると変わるだろうな、という人を見極めることも多くの人はできます。
結婚後も、どのような生活になるかが分かっているので、戸惑うこともありません。
初婚の場合は、全てが初めての事なので、慎重になりがちです。
時には、これで良いのだろうか、と心配になり躊躇してしまうこともあります。
そのため、初婚の人は結婚までに時間がかかることが多いです。
②相手の親や親族への配慮が必要
再婚ということで、お相手の親族からは良い印象を持たれないことが多いです。
なるべく良い印象を持ってもらうためには、十分な配慮が必要です。
再婚であることは、事前に話しておく方がスムーズです。また理由についても簡潔に伝えておきましょう。
お相手の親族の反応によって、対応は変わってきます。どのように話を進めていけばスムーズにいくかを事前に話し合い準備しておきます。
二人が仲良くしていて、うまくいっていることを知らせて、安心してもらいましょう。
③相手の経済的負担(養育費等)を担う可能性がある
再婚の場合は、経済的な負担が、初婚にくらべて増える場合があります。
子供の養育費などがそれにあたります。子供の権利ですので、しっかりとしておきたいところです。
再婚後に、どのくらいの金額を誰が別途負担していかなければならないのか、事前によく話し合っておきましょう。
初婚であれば必要なかった経費を負担しなければならないことも、自分の中でしっかりと納得しておきます。
納得できないまま再婚すれば、また離婚することになります。
再婚するメリット
再婚によるメリットは多くあります。
一人ではないという安心感や、経済的な安定を得られることなどです。
病気になった時や、大きな問題に直面した時にも、二人ならば安心です。
長い人生ですので、一人では得られない「安心」と「安定」を手にしましょう。
①一人ではない安心感がある
二人ならば、一人では得られない安心感があります。
離婚後、少しの間ならば気にならないかもしれませんが、ずっと一人でいることは、寂しさが伴います。
子供がいれば、片親であることに不安が出てきますが、パートナーがいれば、何も気にすることは無くなります。
病気になった時も、助け合うことができます。老後も支え合っていけるので、寂しくありません。
何かがあった時の安心感は、一人では得られません。もしもの時にパートナーがいてくれると心強いです。
②経済的な安定が得られる
共働きであれば、収入は増えますが、支出は一緒に暮らすことでマイナスになる部分もあります。ですので、経済的な安定が得られます。
共働きでない場合でも、仕事と家事の役割分担ができますので、それぞれが自分の分担に集中することができます。
仕事もして家事もしてとなると、何かが疎かになってしまいます。それが食事であれば、健康を害することもあります。
どちらかが病気で収入が低くなってしまっても、パートナーがいると、補い合うことができます。
再婚するデメリット
一度離婚していることから、安易に離婚を考えてしまいます。
手続きも一度したことですから、それほど大変な事ではないため、離婚に対するハードルが低くなりがちです。
離婚も再婚も子供がいる場合は、子供の心や環境にも多大な影響が出ます。
①安易に離婚を考える
再婚後の離婚率は高いです。一度経験していることなので、安易に離婚を考えてしまいます。
次は失敗したくない、前よりも幸せになれるはず、と意気込みすぎてしまっているのかもしれません。
期待どおりにいかず、同じような理由で離婚に至ってしまうようです。
寂しさから、あまり深く考えずに再婚してしまった場合もあります。それではうまくいきません。
離婚後の原因分析が不足しているのでしょう。失敗から学び経験を活かしましょう。
離婚の原因が自分になかった場合は特に、原因の分析がされていないことがあります。
②子供に影響が生じる
離婚の際、仲の良くない両親を見た子供の心には、大きな変化が起きてしまい、多大な影響が生じます。
再婚でも同様に、環境が大きく変化し、お相手との関係も築かなければいけないので影響が出ます。
離婚でも再婚でも、一番被害を受けるのは子供です。いつでも子供の事を一番に考えましょう。
再婚により、仲の良い二人で子供に愛情をそそぐことで、子供にとって良い影響を与えていきます。
離婚による子供の心の傷を、再婚した二人で、出来る限り癒してあげましょう。
再婚で注意すべき点
再婚で注意すべき点はいろいろありますが、子供がいる場合は、再婚の時期に注意しましょう。
お相手の子供の養育費の有無も確認し、負担について事前によく話し合います。
お金の問題は結婚生活をする上で大切ですので、後で揉めないようにしましょう。
①再婚の時期に注意する
子供がいる場合は、学校が変わるタイミングや、思春期や反抗期などの気持ちを考慮した時期にしましょう。
焦らずに、子供がお相手に馴染むまでゆっくりと待ちます。無理に進めてしまうと、子供の問題でまた離婚することになります。
周囲から反対がある場合は、落ち着くまで待ちましょう。焦っても良いことはありません。
よく話し合っても、分かってもらえない場合もあります。その時はどうするか、二人で話し合って結論を出しましょう。
周りの人すべてから理解される必要はありません。
②相手男性の子供の養育費の有無や経済的負担を確認する
お相手の子供の養育費の有無や経済的な負担など、結婚後に大きな問題となることもあります。事前によく話し合いましょう。
養育費がある場合は、その負担をどうするのか、決めておきます。
相手が全て負担する場合や、二人で負担する場合も、後で揉めないように納得した上で行いましょう。
養育費がない場合でも、経済的に想定できる問題を出し合い、解決しておきます。
再婚後に、こんなはずではなかった、ということのないように事前に努力をしましょう。
③自分の子を養子縁組するか否か決める
お相手と子供を養子縁組するかどうかは、事前に決めておきましょう。
養子縁組をすれば、法律上も親子となりますので、遺産相続の権利があります。
お金の問題ですので、周りの反応を見ながら、拒否されるようであれば、今後の良好な関係を築くためにも、他の方法を模索するのも良いでしょう。
遺言状や子供を受取人とする生命保険等があります。
養子縁組をすることによって、扶養義務も発生します。
養育費減額の要因にもなりますので、子供のために一番良い選択をしましょう。
離婚後に再婚するときの注意点のまとめ
初婚と再婚では、いろいろと違った問題が出てきます。
再婚するメリットとして、安心感や経済的な安定が得られるということがあります。
デメリットとして、また離婚してしまう可能性や、子供への影響などが出てくることもあります。
幸せな再婚をするために、注意すべき点に気を付けながら進めましょう。